創世記45章1節~28節「人生の終活」

創世記 45:28  イスラエルは言った。「それで十分だ。私の子ヨセフがまだ生きているとは。私は死なないうちに彼に会いに行こう。」

兄弟たちの前についに正体を明かしたヨセフは、弟子たちに手の釘跡を見せる復活のイエス、弟子たちよりも先にガリラヤに行って、魚を焼いて待っておられたイエスのようです。

ヤコブは、死ぬ前にヨセフに会いに行こうと決心します。これは、死ぬ前に我が愛する息子に一目でもいいから会いたいという親心ではなく、死ぬ前にやるべきことがあるという信仰の決意であると思います。

新共同訳聖書は「わたしは行こう。死ぬ前に、どうしても会いたい。」と訳しています。

ヤコブ=イスラエルは、この出来事を、12人の息子たちがイスラエル民族として次の世代にバトンを渡すための神の偉大な先行計画であったことを信仰的に悟ったと思います。

死ぬ前にキリストに会ってどうしてもやるべきことがある。「終活」―神の御計画を悟った私たちがなすべき人生の総決算です。