創世記 34:6 シェケムの父ハモルは、ヤコブと話し合うために出て来た。
ハモルの息子シェケムがヤコブの娘ディナを暴行したという痛ましい出来事。しかしシェケムはディナを恋い慕い、結婚したいという。両方の父が、子どものしたことで頭を抱えて悩んでいる。
創世記 34:11,12 シェケムも彼女の父や兄弟たちに言った。「私はあなたがたのご好意にあずかりたいのです。あなたがたが私におっしゃる物を何でも差し上げます。どんなに高い花嫁料と贈り物を私に求められても、あなたがたがおっしゃるとおりに差し上げますから、どうか、あの人を私の妻に下さい。」
父もシェケムも頭を下げている。やったことは悪かったが、責任の取り方は誠実に見える。そしてシェケムは父の家のだれよりも敬われていて、町の者たち全員に割礼を受けるように説得する力もあった。
これはカナン人に真の神を伝える証のチャンスだったのかもしれない。ヨナがイスラエルの敵国ニネベに遣わされたように。
しかし、ヤコブの息子たちの考えたことは、復讐だった。この後、息子たちは神の名を借りた卑怯な方法で町の男たちを皆殺しにする。
創世記34章に「神」の名はない。そして誰も神の名を口にしなかった。
神はヤコブにここを離れてベテルに上るように命じられる。福岡に転勤する長男が久しぶりに家に来た。子どもたちに信仰を継承するのは難しいが、まず親が聖い信仰を保つことが第一だと思う。子どもたちは反発しているようで、親の後ろ姿を見ているにちがいない。