創世記 30:35 ラバンはその日、しま毛とまだら毛のある雄やぎと、ぶち毛とまだら毛の雌やぎ、いずれも身に白いところのあるもの、それに、羊の真黒のものを取り出して、自分の息子たちの手に渡した。そして、自分とヤコブとの間に三日の道のりの距離をおいた。
まだら毛とぶち毛のやぎと黒毛の羊が義父ラバンに奪われてしまっては、ヤコブには自分の所有となる家畜を繁殖させることができません。絶体絶命の危機です。
創世記 30:37 ヤコブは、ポプラや、アーモンドや、すずかけの木の若枝を取り、それの白い筋の皮をはいで、その若枝の白いところをむき出しにし、
「白い」はヘブル語でなんと「ラバン」。義父の名前と同じです。ヤコブはラバンの皮をはいで、ラバンを剥き出し(丸裸)にしました。ラバンのあまりの卑怯さにヤコブは我慢がならなかったのでしょう。ヤコブの恨みが込められた「だじゃれ」です。
しかし、ヤコブは後に、神がヤコブの労苦を見て、報いを与えられたことを悟ります。不思議なことに白い羊から黒毛の羊が産まれ、黒いやぎからまだら毛とぶち毛のやぎが産まれたのです。
創世記 31:12 すると御使いは言われた。『目を上げて見よ。群れにかかっている雄やぎはみな、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものである。ラバンがあなたにしてきたことはみな、わたしが見た。
群れにマウントしていた雄やぎはみな遺伝的には「まだら毛とぶち毛」でした。遺伝子がまだ発現していないので人間には黒いやぎにしか見えません。ラバンの目には見えませんでしたが、神の目には見えていました!
ラバンは繁殖の種となる羊とやぎをヤコブから切り離すことに成功しましたが、ヤコブから神の繁栄と祝福を切り離すことはできませんでした!
ローマ 8:38,39 私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。