創世記25章27~34節「長子たちの教会」

Gen 25:31  するとヤコブは、「今すぐ、あなたの長子の権利を私に売りなさい。」と言った。

Gen 25:32  エサウは、「見てくれ。死にそうなのだ。長子の権利など、今の私に何になろう。」と言った。

英語では"I am at the point to die: and what profit shall this birthright do to me?"です。

今にもお腹がすいて死にそうだ。長子の権利など将来の私に何の「儲け」(profit)になるのか。

アブラハムから引き継がれた財産はこのときはまだ土地のような具体的な資産にはなっていませんでした。将来の神のご計画など今の私に何の腹の足しになるのか。こうしてエサウは長子の権利を尊ばず、軽蔑しました。将来の永遠に続く霊的な祝福よりも、現在の一時的な肉の欲望を優先させてしまいました。

考えて見れば、アブラハムの家系では長子の権利は実の長男ではなく、神に選ばれた子に受け継がれていきます。アブラハムの財産は、長子イシュマエルではなく約束の子イサクに受け継がれ、兄エサウではなく弟ヤコブに受け継がれ、そしてヤコブから、長子ルベンでも次男シメオンでも三男レビでも四男ユダでもなく、神に選ばれた人ヨセフに受け継がれます。

私たちも家族の中からたった一人、「長子」として神様に選ばれました。教会は長子たちの集まりです。キリストが長子となられ、私たちはキリストにあって大切な長子の権利(霊的祝福)を引き継いでいます。長子が受けた霊的祝福を家族の残りの者に流していく責任があります。「私だけ救われて幸せですか」日曜日の礼拝メッセージで鄭先生が語ってくださったことです。後悔のない長子としての人生を送りたいですね。

ローマ 8:29  なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです。

エペソ 1:11  私たちは彼(キリスト)にあって御国を受け継ぐ者ともなったのです。

ヘブル12:23  天に登録されている長子たちの教会