創世記 8:13 ノアの生涯の第六百一年の第一の月の一日になって、水は地上からかわき始めた。ノアが、箱舟のおおいを取り去って、ながめると、見よ、地の面は、かわいていた。
14 第二の月の二十七日、地はかわききった。
13 そこで、神はノアに告げて仰せられた。
ノアは、鳩を三回にわたって放ち、水が地から引き、木々が枝を伸ばし、新芽を出したことを知りました。そして、箱舟のおおいを取り去って、地の面がかわき、植物があたり一面に一斉に成長しているのを目の当たりにしました。ノアと家族は今にも箱舟から飛び出して新しい地に降り立ち、駆け回りたい衝動に駆られたかもしれません。しかし、ノアはそこからなおのこと57日間も箱舟の中にとどまり、神の声が来るのを待ちました。
そしてついに地がかわききったとき、神はノアに箱舟から出るように告げられました。それが神様が決めたタイミングでした。箱舟を作ったのも、箱舟に入ったのも、箱舟から出たのも、ノアは神の時を待ち、神の声にただ従いました。
新しい出発の日を神は備えておられますが、人生の再出発は、「神の時」を待ち、まずはじめに「神の声」を聞くことから始まります。
「神の声」はどうやって聞くのですかという質問がありました。ある方はこういう話をしてくださいました。生まれたばかりの赤ちゃんは母親の声以外は聞こえないが、成長するにつれて、他の音や声に反応するようになる。私たち大人はこの世の雑音が多くて神の声を聞き分けることが難しくなっているのではないか。
神はいろいろな方法でさまざまな時に語りかけてくださっているのに、私たちが待てなかったり、聞き取ることができなかったりするだけではないかと思いました。