創世記32章13節~32節「あなたの名は何というのか」

創世記 32:26,27  するとその人は言った。「わたしを去らせよ。夜が明けるから。」しかし、ヤコブは答えた。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」その人は言った。「あなたの名は何というのか。」彼は答えた。「ヤコブです。」

ヤコブのもものつがいを打ったキリストがヤコブを祝福する条件は、ヤコブが自分の名前を正直に告白することでした。名はその人の本性、性質、人格、考え方、生き方を表します。

「あなたはいったい何者なのか?」負けず嫌いなのか?妬み深いのか?

神の祝福を受けるには、自分の姿を神にさらけだし、正直になることが必要でした。

創世記 32:29  ヤコブが、「どうかあなたの名を教えてください。」と尋ねると、その人は、「いったい、なぜ、あなたはわたしの名を尋ねるのか。」と言って、その場で彼を祝福した。

ヤコブは本当に大胆です。ヤコブに名前を言わせた神に、逆に名を尋ねるからです。

アブラハムにはエルシャダイ(全能の神)が臨み、イサクをささげようとしたとき、主はアドナイイルエ(主は備えて下さる)として現れてくださいました。

しかし、ヤコブには神のご性質を表す神の御名が何一つ知らされませんでした。神の御名が何であるのか―それはヤコブが人生をかけて探求する課題としてキリストが残してくださったのだと思います。

私にとって神の御名は何であるのか、人生最大の格闘の川(ヤボクの渡し)を渡るときまでにつかみたいと思います。