創世記32章1節~12節「恐れと不安」

創世記 32:1,2  さてヤコブが旅を続けていると、神の使いたちが彼に現われた。ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ。」と言って、その所の名をマハナイムと呼んだ。

マハナイム(二つの陣営)。天の神の陣営と地のヤコブの陣営と合わせて二つ。二つですが一体です。

雅歌 6:13  帰れ。帰れ。シュラムの女よ。帰れ。帰れ。私たちはあなたを見たい。どうしてあなたがたはシュラムの女を見るのです。二つの陣営の舞のように。

花嫁が花婿の前で「マハナイム(二つの陣営)の舞」を踊ります。花嫁が花婿と一心同体になるためです。

神の陣営がヤコブの陣営とともにいてくださり、夫婦のように一つとなっているビジョンをヤコブは見せてもらいました。それにもかかわらずヤコブは、エサウが四百人を引き連れてやって来るという知らせを受けて、非常に恐れて、不安になります。そして、せっかく神と一体になっていた陣営を二つに分けてしまいます。

創世記 32:7,8  そこでヤコブは非常に恐れ、心配した。それで彼はいっしょにいる人々や、羊や牛やらくだを二つの宿営に分けて、「たといエサウが来て、一つの宿営を打っても、残りの一つの宿営はのがれられよう。」と言った。

神からの分離は恐れを生みます。

先日のイタリアの国際会議でスピーカーになったとき、私は恐れと不安でつぶれそうになりました。アメリカの元特許庁長官と肩を並べて発言を求められることを知り、前日の夜によほど断りに行こうかと思ったくらいに追い詰められていました。

ヤコブの気持ちがよくわかります。神の臨在と約束を握っていても、これから起こる出来事を目の前にしたとき、私たちは怯えるのです。

でもやってみたら、最大の論客と思って恐れていたアメリカ人が、私の発言にすかさずフォローを入れて「君の言うとおりだよ」と援護してくれました。みんな怖い顔をしていたけど、自分にそう見えていただけで、ネイティブでない外国人の意見にも丁寧に耳を傾けてくれる、本当はとても優しい人たちでした。ヤコブが恐怖に怯えていたエサウが実は優しい人であったように。