創世記15章7~16節「四代目が戻ってきました」

創世記 15:13,14,16  そこで、アブラムに仰せがあった。「あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられようしかし、…彼らは多くの財産を持って、そこから出て来るようになる。…そして、四代目の者たちが、ここに戻って来る。…」 

約束された相続財産はすぐには手に入りませんでした。約束が成就する前に試練の期間があり、そしてその試練に堪え忍ばなければなりません。

ヘブル6:15  こうして、アブラハムは、忍耐の末に、約束のものを得ました。

忍耐の末、「四代目」がついに約束の地に戻ってきました。アブラハム、イサク、ヤコブの信仰を継承したのは4代目のヨセフでした(1歴5:1,2)が、実際にカナンの地に戻ってきたのは、14代目のヨシュアでした。ヨセフには神が必ず約束の地に戻らせてくださるという信仰がありました。ヨセフの遺体はエジプトでミイラとなり、ヨセフの死後、360年経ってからモーセが遺体を運び出しました。そしてヨセフの遺体がカナンの地に葬られたのは、ヨシュアがついにカナンの地を征服して死んだ時でした。

創世記50:24-26  ヨセフは兄弟たちに言った。「私は死のうとしている。神は必ずあなたがたを顧みて、この地からアブラハム、イサク、ヤコブに誓われた地へ上らせてくださいます。」 そうして、ヨセフはイスラエルの子らに誓わせて、「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから、そのとき、あなたがたは私の遺体をここから携え上ってください。」と言った。 ヨセフは百十歳で死んだ。彼らはヨセフをエジプトでミイラにし、棺に納めた。 

出エジプト13:19  モーセはヨセフの遺骸を携えて来た。それはヨセフが、「神は必ずあなたがたを顧みてくださる。そのとき、あなたがたは私の遺骸をここから携え上らなければならない。」と言って、イスラエルの子らに堅く誓わせたからである。 

ヨシュア24:32  イスラエル人がエジプトから携え上ったヨセフの骨は、シェケムの地に、すなわちヤコブが百ケシタでシェケムの父ハモルの子らから買い取った野の一画に、葬った。そのとき、そこはヨセフ族の相続地となっていた。 

シェケムはアブラムがカナンの地に入ったときに最初に滞在し、主がこの地を与えると約束された場所です(創世記12:6,7)。アブラムにそのことを約束されてから、アブラムの4代目ヨセフ(の遺体)がここに戻ってくるまで、実に700年ほどの歳月が流れています。ヨセフは死にこそしましたが、アブラハムからイサク、ヤコブ、ヨセフを経て、ヨシュアに継承された信仰は生きていました。

私の両親が家にあった仏壇を処分し、ついに教会に来ます。私がクリスチャンになってからここまで37年かかりました。アブラハムが待たされた700年とは比べものにもなりませんが、神は必ず約束をかなえてくださると信じます。