創世記37章12節~36節「血に染まった衣」

創世記 37:3  イスラエルは、彼の息子たちのだれよりもヨセフを愛していた。それはヨセフが彼の年寄り子であったからである。それで彼はヨセフに、そでつきの長服を作ってやっていた。

37:23,24  さて、ヨセフが兄弟たちのもとへ行くと、彼らはヨセフの着物、彼が着ていた長そでの着物をはぎとり、彼を捕えて穴に投げ入れた。

37:31,32  彼らはヨセフの着物を取り、雄やぎを殺して、着物をその血に浸し、その長そでの着物を父に持ち帰って言った、「わたしたちはこれを見つけましたが、これはあなたの子の着物か、どうか見さだめてください」。

父ヤコブが最愛の子ヨセフに着せた「長服」は、祭司アロンが着せられた「長服」と同じ原語です。王であり祭司であるキリストが着る服です。

兄弟たちはそうとは知らずに、ヨセフの長服を剥ぎ取り、長服を絞め殺された動物の血に浸し、父のもとに持ち帰ります。

キリストがローマ兵に着物を剥ぎ取られ、十字架で血を流し、父への尊い捧げ物となられたことと同じです。

私たちはヨセフの兄弟たちのように知らず知らずのうちに、キリストを十字架につける罪を犯してしまいました。しかしそれは私たちの罪を赦す道を開くためでした。父ヤコブの涙は、父なる神が流した涙だと思います。ここにもひとり子イエスの犠牲と父なる神の愛を見ます。

ヨハネ 3:16  神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。